歩くラボ ― 人生これから、まだまだやれる。

母親になったから、会社員だから、もういい歳だから。そういう理由で何かを諦めてしまう前に。

【考える】夫の愚痴がこぼれるのは、それでも信じて期待しているから

こんにちは、トガワヨーコです。相変わらず発熱しています
熱く濡れそぼったあの穴に長い棒を強引に押し込まれた結果、インフルエンザA型であることが明らかになりました。
新年を迎えてわずか三日目で医者にかかり、リレンザをキメる日々を送っています。

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優秀すぎるインフルエンザ治療薬「リレンザ」。なにが優秀って、粒子が細かいせいかちゃんと吸えているのかどうかすらいまいち判断がつかないところ。

 


それはさておき、主婦の皆様、お正月イベント達成お疲れさまでした。
子持ち主婦層のつぶやきが多い、わたしのTwitterのタイムライン。

「早く、夫の仕事始まらないかな」

「義実家参り、超疲れた」

「いいよね、夫は寝てばかりで」

そんな愚痴があふれかえるのも、もはや正月の風物詩。
いくら世間が休暇であっても、なにかと慌ただしくなりがちなのが主婦の年末年始なのでしょう。
※もちろん、そんな家庭ばかりじゃないんでしょうけれど。

自分ばかりが慌ただしく動いていて、何もしない夫にうんざり。そんな気持ち、とてもよくわかります。
ですが離婚を経験してシングルマザーになった今、はじめてわかることがあります。
そんな目線で少しだけ、「夫に対する愚痴」について考えてみたいと思います。

なぜ? 休暇中の夫にイライラしてしまう理由

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あなたは、なぜ夫にイライラしてしまうか考えたことがありますか。
また、夫サイドの方。なぜせっかくの休みに妻がイライラしているのか考えたことがありますか。

突然ですが、ひとつたとえ話をします。

世間が一斉に休暇を取っている日。あなたは休日出勤を命じられました。
仕事の内容・量だけではかれば大した業務ではありませんが、きっちり丸一日分はかかりそうな業務です。
職場には、あなたとともに業務を遂行するパートナーがいます。
「休日だし、できれば早く仕事を切り上げてしまいたい」
どうにか協力して、互いの負担を最小限に抑えたいあなた。
ところが、パートナーは一向に仕事に手をつけようとはしません。
それどころか、居眠りをしたり、スマートフォンを眺めたり、仕事を放ってふらっと会社を離れてしまったり…。
自分ばかりが作業をした業務でも、会社からの評価は「ふたりの仕事」です。
当然、あなたの不満は溜まっていきます。
「どうして、わたし(俺)ばかりが…」

こんな状況、イライラしませんか。

 

夫と妻では、家庭に対する意識が違う

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先述したのは、妻サイドから見た「家庭」のたとえ話です。
家事と子育て。そのひとつひとつは、大して難易度が高い「業務」ではないかもしれません。
ですが、目の前に一緒にこなしてくれるはずのパートナーがいるのに、手を差し伸べてもらえなかったら、やっぱりどこか不満は残ります。
それがたとえ普段はひとりでこなせる業務であったとしても、「ひとりでやるしかない状況」と「パートナーが目の前にいるのに何もしてくれない状況」なら後者のほうがずっときついんです。精神的に。


夫は家庭に安らぎを求めがちですが、安らぎってきっと、降って湧いてくるものじゃありません。
きれいに片づけられた部屋、おいしい料理、笑顔で迎えてくれる妻とわが子。
しあわせそうな光景は、それを維持しようとする努力があってはじめて生まれるもの。

「家にいるときぐらい、家のことを手伝ってくれたっていいのに」
「家にいるときぐらい、ゆっくりさせてほしいんだけれど」

どちらも正論で、どちらも間違ったことは言っていません。
だからこそ、しんどい。だからこそ、すれ違う。
けれどだからこそ、歩みよらなくちゃいけない部分なんだと思います。

 

夫の愚痴がこぼれるのは、それでも信じて期待しているから

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離婚を経験して、わかったことがあります。
それは、まったく期待を寄せていない相手には、愚痴など出ないということ。
離婚を心に決めるまで、わたしは夫に対してイライラしてばかりいました。
それは夫側に原因がある苛立ちではありましたが、きっと改善してくれるに違いないと勝手に期待を寄せて、思うように改善してくれないことに焦れていたのです。
思えば、愚痴ばかりこぼしていました。それ以外のことを考えるのが億劫になってしまうほど。
けれど離婚を決心してからは、驚くほど夫にイライラしなくなったのです。
それはきっと、夫をパートナーだと思うことをやめ、期待を寄せることをしなくなったから……なのでしょう。

もしかすると、やってくれるんじゃないか。
困っていたら、手を差し伸べてくれるんじゃないか。
たくさん期待して、期待を寄せたぶんだけ、してくれなかったことが不満として積もっていきます。
不満が多いのは、それだけ期待をしている証拠。
パートナーとして選んだ相手のことだから、信じたいんです。

夫に期待できなくなってしまったわたしの目線で眺めてみると、「夫の愚痴がこぼれるのは、それでも信じて期待しているから」なんだと思いますよ。


ちなみに離婚後の生活はとても楽ですし、別れた夫とも険悪ではないので、無理に結婚生活を続けなくてよかったなぁというのが離婚後の感想です。
とはいえ、ストレスで歯を食いしばってしまい、奥歯をなくすほどだったので、安易に離婚に踏み切ったわけではないことを、念のため補足しておきます。